オンラインMBAとは?利用するメリットやデメリット、提供している大学院を解説

パソコンで仕事するビジネスマン


MBAは大学院で1~2年間経済学を学ぶことで得られる学位であり、経済学修士とも呼ばれています。高度な経済知識を得られるため、経営部門に携わるビジネスマンや経営者を目指すならば取得したい人も多いのではないでしょうか?

しかし、MBAを取得するためには大学院に入学して1~2年間通い続ける必要があり、また海外のMBAでは渡航しなければなりません。どちらも時間や費用がかかることから、現実的ではないケースが多く存在します。そこで便利なのが、オンライン授業でMBAを取得できるオンラインMBAです。

本記事では、オンラインMBAとは何か、オンラインMBAのメリット・デメリット、オンラインMBAを実施している大学院について解説しますので、参考にしてください。


オンラインMBAとは?


オンラインMBAとは、具体的にどのようなものなのでしょうか?オンラインMBAの学習スタイルや期間、費用などについてご説明します。


オンラインMBAの学習スタイル


オンラインMBAの学習スタイルには、リアルタイムのオンライン授業と収録動画の配信授業があります。メインはリアルタイムのオンライン授業であり、収録動画の配信授業で補助的に学習するスタイルです。

オンライン授業では講義を受けるだけでなく、講師や生徒とのディスカッションなども行われます。直接講師や生徒と顔を合わせなくてもリアルタイムの授業が受けられるので、通学制のMBAと同じように経済について学べます。


オンラインMBAの学習期間


オンラインMBAは通学制のMBAと同様に、1年制と2年制のところがあります。中には2年分の授業を授業料が同じまま最長5年まで受けられるところもあるので、自分の学習スタイルに合わせて選んでみてください。


オンラインMBAの費用


オンラインMBAの費用は、以下のとおりです。


<オンラインMBAの費用>

  • 入学金:3~10万円
  • 学費(1年間):250~300万円


オンラインMBAの場合には交通費などがかかりませんので、通学制のMBAよりも費用が抑えられやすいです。


オンラインMBAを利用するメリット

メリット と書かれたバインダー


次に、オンラインMBAを利用するメリットについて見ていきましょう。


通学制と比べて費用が安い


オンラインMBAの場合、通学制のMBAと比べると費用が安くなるメリットがあります。スクールに講師と生徒が集まって授業を行うよりも、場所を確保する費用や人件費などがかからないため学費を安く抑えられます。また、交通費や海外に渡航する場合の渡航費、生活費なども不要です。


どこにいても受講ができる


授業はオンラインなので、パソコンやスマホ、ネットワーク環境さえあればどこにいても受講できます。そのため仕事帰りのカフェなどでも授業を受けられるため、忙しい社会人にぴったりです。

また海外のビジネススクールのMBAでも、渡航せずにオンラインで取得することも可能です。


仕事を続けながら学習できる


どこにいても授業をオンラインで受けられるため、仕事を続けながら学習をすることもできます。スクールに通う時間が省けますので、時間を有効に使えるでしょう。


対面でのプログラムが用意されている場合もある


オンラインMBAは「講師や生徒とコミュニケーションを取りづらいのではないか」と心配する人もいますでしょう。しかし、オンラインMBAには対面でのオンライン授業も用意されており、他の生徒とディスカッションできるプログラムもあります。そのため通学制のMBAと変わらず、講師に直接質問したり他の生徒とともに学んだりすることも可能です。

オンライン授業はどこでも受けられる利便性の良さだけでなく、直接講師に質問したり他の生徒とやり取りしたりできるメリットもあります。また忙しい社会人が働きながら学べるところも大きな利点です。


オンラインMBAを利用するデメリット


オンラインMBAを利用するデメリットについても見ておきましょう。


学習期間が長くなりやすい


オンラインMBAはどこにいても授業が受けられる反面、まとまった授業時間が取れないことが多いため学習時間が長くなりやすいです。たとえば2年制のMBAの場合、3~5年かけて卒業するケースもあります。

仕事と両立させながら学習するならば、勉強する時間がなかなか取れないため、取得するまでの計画を立てておく必要があるでしょう。


グループワークの調整がしにくい


オンラインMBAでは、他の生徒とのディスカッションやグループワークの授業を受けることもできます。しかし、通学制のMBAなら授業に集まった時点でグループワークを実施できますが、オンラインMBAの場合は参加調整が必要です。

オンラインMBAの生徒には仕事をしている人も多いので、なかなか調整がつかない場合があるでしょう。そのため、グループワークの授業はいつでも受けられるわけではないデメリットがあります。


かなりの体力が必要になる


仕事しながらオンラインMBAの授業を受けるには、かなりの体力が必要です。仕事と両立するためには、夜間制のオンラインMBAを利用する場合が多いでしょう。そのケースでは、仕事が終わってからパソコンを開き、オンライン授業に参加します。平日ではそのようなハードな生活を送り、土日にはじっくり復習する必要もあるでしょう。

少なくとも1~2年はかなりタイトなスケジュールになるため、強靭な体力と精神力が求められます。


キャンパスライフを楽しめない


オンラインMBAでは基本的に大学に通わないため、キャンパスライフを楽しめません。昼食を友人と食べたり、授業終わりに飲みに行ったりすることがないので、孤独を感じる日もあるでしょう。


オンラインMBAを提供している大学・大学院

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オンラインMBAを提供している大学や大学院をご紹介します。以下の情報を参考にして、公式ホームページなどから授業内容や講師の実績などを確認し、自分に合ったスクールを探してください。


国内MBA


国内のオンラインMBAを受けられる大学・大学院には、以下のところが挙げられます。

  • 早稲田大学大学院
  • 慶應大学
  • 神戸大学
  • 京都大学
  • 名古屋商科大学
  • 東京理科大学
  • 国際大学
  • 一橋大学


海外MBA


海外のオンラインMBAを受けられる大学・大学院には、以下のようなところが挙げられます。

  • ウォリック・ビジネススクール
  • インペリアル・カレッジ ビジネススクール
  • IEビジネススクール
  • ノースカロライナ大学
  • フロリダ大学 ウォリントンビジネスカレッジ
  • PolitecnicodiMilanoスクールオブマネジメント


経営関連の資格取得なら「中小企業診断士」という選択もある

スーツを着た男性が人差し指を立てている様子


MBAを取得すればビジネスで非常に役立ちますが、1~2年も学ぶのは社会人にはハードルが高いかもしれません。

MBAの取得が難しい場合には、経営のスペシャリストであることを示す中小企業診断士の資格を取る方法もあります。かなり難易度の高い資格ですが、取得できれば経営学の高度な知識を持っていることをアピールできますのでビジネスに役立つでしょう。


まとめ


本記事では、オンラインMBAとは何か、オンラインMBAのメリット・デメリット、オンラインMBAを実施している大学・大学院について解説しました。オンライン授業を利用すれば、仕事をしながらでもMBAを取得しやすくなることがわかっていただけたと思います。しかし、ビジネスに必要な経済の専門的な知識を身につけるなら、MBAではなく中小企業診断士の資格を取得する方法もあります。

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