MBAを取得すれば、経営に関わるビジネスパーソンや起業を考えている人には非常に役立ちます。しかし、MBAを取得するためには大学院やビジネススクールに1~2年通わなければならず、多額の費用もかかります。そのため、取得するメリットが大きくなければ目指すことを決断できないでしょう。
本記事では、MBAを取得する5つのメリットと逆に取得する意味がないと言われている理由について解説します。本記事を読んで、MBAを目指すべきかどうか検討してみてください。
MBAとは?
MBAとは、経営学修士である「Master of Business Administration」の略称であり、経済学の学位を指します。大学や大学院、ビジネススクールで1~2年学ぶと取得できます。
専門的で高度な経営に関する知識を身につけることができ、MBAを取得したという称号も手に入るので、キャリアアップの手段として人気があります。
MBAを取得する5つのメリット
MBAを取得すると得られる5つのメリットについてご説明します。
①経営に必要な高度な知識・スキルを習得できる
経営に必要な高度な知識やスキルを習得できます。経営の専門家である大学の教授や講師の授業を受けられるので、ほかでは得られない経営の知識を得られるでしょう。
また知識だけではなく、経営に必要な論理的思考力や意思決定力なども習得できます。経営に必要なスキルを養うことで、優れた経営者に必要な力を身につけられるでしょう。
②切磋琢磨できる仲間や幅広い人脈をつくれる
MBAを取得する際には大学で1~2年間、厳しいカリキュラムで授業を受けます。周りの生徒たちもビジネスパーソンや起業を目指す人など同じような境遇の人が多いでしょう。そこでともに経営の知識を学び、ディスカッションやグループワークなどをする中で、切磋琢磨できる仲間や人脈が形成されていきます。
ビジネスを成功させるならば、仲間や人脈は非常に重要です。MBAを取得する過程で優れたスキルを持つ仲間を得られる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
③自分をブランディングできる
経営に深く関わるビジネスパーソンとして活躍していく場合、自分をどうブランディングしていくかが重要です。
MBAを取得すると経営戦略や会計、マーケティングなど幅広い分野について専門的に学べます。その中から自分は何ができるのかを選び、自分をブランディングできるのです。また大学院の修士号を取得したことをブランドにできるのは、自分の価値を大きく高めるでしょう。
④昇給やキャリアアップの可能性が高まる
MBAという価値の高い称号を獲得すれば、社内で昇給したりキャリアアップしたりする可能性が高まります。また良い条件で転職することも期待できますので、年収がアップしてより高い地位につけるかもしれません。
⑤海外MBAなら英語力も身につけられる
海外でMBAを取得すると、高度な英語力を身につけられます。英語で経営の専門用語を駆使して意思疎通が図れるようになれば、海外で活躍できるでしょう。
MBAを取得しても意味ないと言われる理由は?
MBAは取得しても意味がないと言われていますが、なぜなのでしょうか?本項目では、その理由について見ていきましょう。
MBA取得者の独占業務がないため
たとえば、司法試験に合格した弁護士は法律関連の業務を独占できます。しかし、MBAを取得しても特定の業務を独占できるということはありません。経営に関する業務は幅広いため、MBAを持っていないとできないという分野がないことから、取得してもメリットがないと言われる場合があります。
費用・労力に見合ったリターンを得られない場合もあるため
MBAを取得するためには、1~2年間大学に通う学費が必要です。また海外MBAの場合は、渡航費や海外での生活費などもかかります。通常の資格を取得する何倍も費用や労力がかかりますので、それに見合ったリターンが得られない場合もあると敬遠する人も多いようです。
実務経験がより重視される傾向にあるため
経営に関しては、資格や知識よりも実務経験が重視される傾向があります。そのため、長い時間と労力をかけてMBAを取得するよりも、その間実務を経験した方がスキルアップできるという風潮があることも事実です。
MBAプログラムの質にばらつきがあるため
MBAプログラムは大学やビジネススクールによって授業の質にばらつきがあります。そのため、無闇にMBAを取得してもメリットが少ないと考えられる場合もあります。
それでもMBAを取得する価値は十分にある!
上記のようにMBAは意味がないと言われることもありますが、やはりMBAを取得するメリットは大きいです。具体的にどのような価値があるのかを見ていきましょう。
即戦力を期待する企業が増えているため
今の日本では、終身雇用や年功序列の制度は廃れつつあり、実力主義になっています。そのため、MBAを取得できるような即戦力を求める企業は増えています。
ビジネスのグローバル化が進んでいるため
ビジネスのグローバル化が進んでいるため、海外企業との競争に打ち勝つためにMBAを持つ優秀な人材が求められています。また海外MBAを取得している人材は英語力が高く、より価値が高いと言えるでしょう。
独立・起業も含めた働き方の多様化が進んでいるため
終身雇用の時代は終わり、独立や起業なども含めた働き方の多様化が進んでいます。人材の流動性が高まる中で企業は優れた人材を求めていますので、MBAを取得した人材の価値は高まっています。
経営関連の資格取得なら「中小企業診断士」という選択も
MBAを苦労して取得しなくても、中小企業診断士の資格を取得すれば経営に関する高度な専門知識を身につけられます。中小企業診断士の資格は、合格率3~4%と難易度が非常に高い資格ですが、取得すれば経営のプロフェッショナルとして活躍できるでしょう。MBAよりも取得しやすい点も人気の理由です。
まとめ
本記事では、MBAを取得する5つのメリットなどについて解説しました。MBAの価値は非常に高いことがわかっていただけたと思います。
しかし、MBAを取得するためには数百万円単位の学費が必要であり、労力や時間もかかります。そのため、経営分野の高度な資格である中小企業診断士を取得する方が、効率が良いかもしれません。
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